リワーク・プログラム(その20) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その20)

心療内科 精神科大阪府 豊中市千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の20回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】■リワーク・プログラムの具体例

集団―認知行動療法
抑うつ感情が生まれる根底には、認知の歪み(アンバランス)があり、抑うつ感情はさらなる認知のかたよりを生み出すといわれています。うつ病は、長年にわたる物事の捉え方、考え方のかたよりの積み重ねによって発症したともいわれます。自分はどういう場面で不安感抑うつ気分を感じるのか、そのときどんな考えが頭をよぎるのか、ほかに違う見方はないのかなど、自分の考え方のクセを発見し、より柔軟で合理的な見方に修正していく作業です。
不快な気分を感じた状況や、そのときの気分の内容と程度、そのときに浮かんだこころの声(自動思考)、それに対して別の考え方はないのか、そちらを採用することで、結果的に不快な気分はどの程度変わったのかなど、「思考記録」をくりかえし記入していくことで、考え方の幅が拡がり、徐々にバランスのとれた考え方が身につきます。同じ出来事が起こっても、それに対する見方・捉え方が拡がることによって、感情や行動が少しずつ変化していきます。
認知行動療法うつの再燃・再発にすぐれた予防効果があることがわかっています。

[コミュニケーション―プログラム]
職場でのコミュニケーションがスムーズに進むように、実践的なトレーニングを積みます。
自分も相手も大切にしつつ、自分の意見、考え、気持ちを率直に、素直に、その場にふさわしくより良い人間関係を築くための自己表現は、どのようにすればよいのか、相手の立場になって練習します(ロールプレイ)。これをアサーショントレーニング(さわやかな自己主張)といいます。

リラクゼーション
ハイキング、ヨガ、ストレッチ、呼吸法、卓球などで心身のリラックスを図ります。
有酸素運動は、うつ状態の改善にプラスの効果があります。手工芸、コーラス、アロマセラピー、映画鑑賞、音楽鑑賞などもあります。

[ミニクッキング]
フロアの小キッチンで、リワークスタッフ指導のもと、簡単な料理教室をします。
料理という共同作業・分担作業を通して、リワークメンバー同士のふれあいを育て、同時にうつ改善に役立つ栄養指導も行っています。

以上、心療内科豊中市千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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