リワーク・プログラム(その6) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

ブログブログ

ホーム > SELCYブログ > リワーク・プログラム(その6)

リワーク・プログラム(その6)

心療内科 精神科大阪府 豊中市千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の6回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】『また、主治医に対し、事業場内産業保健スタッフ等や管理監督者それぞれの立場や役割、病気休業・試し出勤制度等・就業上の配慮などの職場復帰支援リワーク支援)に関する事業場の規則、プライバシーに関する事項、事業場で本人に求められる業務の状況について十分な説明を行うことが必要である。また、事業者が把握している休業者・復職者リワーク者)の不安や悩み等について説明を行うことも望ましい。』
主治医は、クライアントから一方的に職場環境の情報を得ています。会社の関係者が直接説明することで、それまでの誤解が解けて、職場環境についての主治医の理解が進むという効果が出ることもあります。
『その際、労働者本人の職場復帰支援をする立場リワーク支援をする立場)を基本として必要な情報交換が行われるように努める。ここで必要な情報とは、職場復帰支援に関してリワーク支援に関して)職場で配慮すべき内容を中心とし、それに関係する者の理解を得るために必要とされる病態や機能に関する最小限の情報である。具体的な疾患名は、必ずしもこれに含まれない。状況によっては、主治医及び本人を含めた3者面談を行うことも考えられる。』
ここでいう「3者面談」が、先程の本人の診察に同行することで実現します。具体的な疾患名は、個人情報として極めて重要なので、その開示を求めるのは慎重にしなければならないとされています。とはいうものの、会社としては、休業を認めるにあたって診断書等の提出を義務付けている場合がほとんどですので、その必要性を、本人と主治医に十分に理解してもらう必要があります。
『特に産業医等は専門的な立場からより詳細な情報を収集できる立場にあるが、主治医とスムーズなコミュニケーションが図れるよう精神医学や心身医学に関する基礎的な知識を習得していることが必要となる。』
診察に同行しないで、書面で主治医の意見を貰う場合には、産業医を通じて依頼するのが良い方法です。
『また、「職場復帰支援に関するリワーク支援に関する)情報提供依頼書」等を用いて主治医に情報提供を依頼する場合や、直接主治医との連絡や面会を行う場合、その費用負担についても、事前に主治医との間で取り決めておく必要がある。』
書面で意見を貰う場合は、「職場復帰支援に関する情報提供リワーク支援に関する情報提供)依頼書」等を使用して、本人の同意についての署名捺印を貰った上で、産業医から主治医に出すのが良いでしょう。この場合は、診療ではありませんので費用が発生します。保険の適用はありません。

以上、心療内科豊中市千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

ページトップに戻る

レスポンシブウェブデザイン