リワーク支援について(その6) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク支援について(その6)

皆様、おはようございます。心療内科 精神科千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク支援について」の6回目です。前回に続き、リワーク支援職場復帰支援)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】●主治医および家族との連携

休業中の労働者に対して、症状の改善および就労能力の回復を図るために、助言や指導を行なう役割を主に担っているのは主治医です。また、療養中の労働者ともっとも多くの時間を一緒に過ごすのは家族であり、家族の労働者に対する接し方によって、順調に回復するかどうかが左右されることもあります。改めて、主治医および家族との連携について留意すべき点を整理します。

■主治医との連携

基本的には、休業中の労働者に対する治療や療養指導は主治医に一任し、職場と産業医と主治医の役割分担を明確にしておくことが重要です。つまり、主治医は労働者の治療と再発予防、職場は職場環境の整備、産業医は両者の調整役として機能することが役割となります。それぞれの役割を尊重する姿勢が円滑な連携の土台となります。
主治医による職場復帰リワーク)の可否についての判断は、休業から職場復帰までの一連の流れリワークまでの一連の流れ)の中で、最も重要なポイントとなります。職場復帰が可能リワークが可能)であると判断する目安として、①医学的に就業に耐える状態である、②本人が職場復帰を希望リワークを希望)している、③職場側も職場復帰を受け入れるリワークを受け入れる)準備がある、という三つがあり、主治医には少なくとも①と②が満たされていることを確認した上で、「職場復帰可能リワーク可能)」の診断書を作成してもらう必要があります。就業に耐える状態についての解釈は主治医によって異なることも多いため、会社としての考え方、たとえば、少なくとも8時間勤務を週5日継続可能である体調というような具体的な目安を、あらかじめ主治医へ情報提供しておくとよいです。復職可能と判断リワーク可能と判断)した後に、会社側の制度を知らされて療養継続との診断書を再発行する際の主治医の心情にも配慮し、できるだけ早い段階で主治医へ説明をしておくことが、主治医とのトラブルを避け、労働者が板ばさみになって困惑するのを防ぐために必要なことであると考えられます。
 
以上、心療内科千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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