リワークプログラム(その35) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワークプログラム(その35)

2016年04月14日 

千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の35回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●プライバシーの保護
労働者の健康情報は個人情報です。個人情報のなかでも特にプライバシーにかかわるものであり、厳格に保護されるべきものです。メンタルヘルスに関する健康情報等のうち、メンタルヘルス疾患を示す病名は誤解や偏見を招きやすいことから、特に慎重な取扱いが必要であり、産業医等が就業上必要と判断する限りで情報を集約・整理し、労働者のプライバシーが守られた状態でその情報を必要とする人に伝えられる体制が望ましいです。
具体的には、職場復帰リワーク)支援において取り扱う労働者の健康情報等の内容は必要最小限とし、職場復帰支援リワーク支援)と事業者の安全配慮義務の履行を目的とした内容に限定するべきです。また、健康情報は産業医等の医療職により統括管理されるべきです。労働者の健康情報等を収集するには、原則として、すべて本人の同意を得なければならないです。必要に応じて主治医や家族から情報を得る場合や第三者に情報提供する場合にも、利用目的を明らかにし、原則として本人の同意を得たうえで情報の収集を行わなければならないです。このような場合に備え、あらかじめ衛生委員会等の審議を踏まえて、必要な情報の収集等を行うための労働者の同意の取り方やその基本的な項目や手続き等を定め、開示しておく必要があります。職場復帰支援に関するリワーク支援に関する)本人の同意に関しては、一定書式に本人が署名のうえ、保存しておくことが望ましく、家族から情報を得る場合など書式が定められていない場合にも、カルテなどに産業保健スタッフ等が本人同意の旨を記載しておくことが望ましいです。
職場復帰支援をはじめとするリワーク支援をはじめとする)産業保健活動には健康情報が重要な役割を果たすことが多いことから、事業主は個人情報保護法や指針等を十分に理解し、すべての健康情報に関する規定を定め、明確にしておくことが欠かせないです。
以上、千里中央駅直結・千里セルシー3階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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