非定型うつ病について(その47) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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非定型うつ病について(その47)

2015年02月10日 

皆様、こんにちは。心療内科 精神科千里中央駅千里ニュータウン医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】●抗精神病薬
非定型うつ病は、時として激しい不安感や焦燥感に襲われ、興奮がなかなか治まらない時があります。このような症状が起きたときは、抗精神病薬が使われることがあります。抗精神病薬はメジャートランキライザーといわれ、幻覚や妄想を抑え、興奮を抑えるときなどに用いられる強力精神安定剤です。抗精神病薬には、ハロペリドールやオランザピンなどいろいろな種類があり、日本で使用されていて頻度の高い抗精神病薬にスルピリドなどもあります。スルピリドは、少量で使用すると、抑うつ状態を改善する抗うつ薬の働きもあります。また消化器の働きを促し、食欲を亢進し、腹部の不快感の改善にも効果もある薬です。中には、眠気や疲労感をとって、意欲を引き出し、不安や抑うつ発作に効果をあげることもあります。副作用としては、血糖値を上昇させる作用があるため、糖尿病の人やその疑いのある人には使えません。
気分安定薬
非定型うつ病の特徴的な症状である激しい気分の変動やむら、また急激にわき起こる怒りなどがある場合、この気分安定薬を使用します。抗うつ薬と併用することで症状の改善が見られます。気分安定薬にはいくつかの薬がありますが、この中でバルプロ酸が最も効果的で広く使われています。もともとはてんかん薬でしたが、最近では双極性障害の治療にもよく使われます。また、パニック発作に対しても効果があります。副作用には、眠気やめまいなどがあります。
 【薬品名(商品名)】
バルプロ酸(デパケン)  炭酸リチウム(リーマス)  カルバマゼピン(テグレトール)  ラモトリギン(ラミクタール)
 以上、心療内科千里中央駅直結千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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