非定型うつ病について(その38) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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非定型うつ病について(その38)

2015年01月28日 

皆様、こんにちは。「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】非定型うつ病の治療は、基本的には「薬物療法」と「精神療法」で行われます。精神疾患の薬と聞くと、中には体や脳に悪影響を与えるのではないか、一生飲み続けるのではないかと心配する人もいますが、心配することはありません。現在の薬物療法は、副作用も少なく、大きな効果も期待できますし、治れば薬を飲み続ける必要はありません。ただし、症状は治っても、再発を防ぐために、ある一定期間は服用を続ける場合はあります。また、従来型の定型うつ病に比べて、非定型うつ病の場合は、抗うつ薬が効きにくいという特徴がありますので、症状の強さや種類によっては、薬物療法と精神療法を併用したり、使い分けたりします。患者様によっては、薬物療法よりも精神療法を用いた方が治療効果をあげる場合もあります。
治療を始めるとき、一般的には、症状が強く出ている急性期には薬物療法を中心に行い、ある程度症状が落ち着いてきたころから、精神療法を併用して、精神療法の比重を高めていきます。あくまでも、患者様の症状や状態に合わせて、薬物療法と精神療法のよいところを活用していくと、より治療効果を高めることができます。この薬物療法と精神療法に加えて大事なことは、生活指導です。とかく非定型うつ病の人は生活のリズムが乱れている場合が多いので、それを整えてあげることも、治療効果をあげるうえで大事なポイントになります。
 以上、心療内科千里中央駅千里ニュータウン千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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