心療内科はどんな科?(その8) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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心療内科はどんな科?(その8)

2015年01月25日 

皆様、こんにちは。心療内科千里中央駅千里ニュータウン千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。今回は「心療内科はどんな科?」の8回目です。
【続き→】いよいよ心療内科の説明をさせていただきます。心療内科は文字通り内科の一分野です。ただ、一般の内科が消化器や循環器といった臓器別で分類されているのに対して、心療内科は疾患の心身症傾向による分類ということができます。つまり心療内科は、心身症の診療を行う科ということになります。もう少し正確にいうと、体の病気を抱えた人を、体だけでなく心理社会的な面も含めその人が経験するあらゆることを考慮しながら治療を行うということです。そういう意味では心療内科が行う医療は、「全人的な医療」とも表現できるでしょう。
ここで心療内科は心身症のみを診るべきかという議論があります。Yesの立場から言えば、心身症としてとらえなくても治療できる体の病気は内科や小児科、婦人科など他の診療科が、精神疾患なら精神科が診ればよいので心療内科は心身症を診る科だという意見があります。一方でNoの立場からは、精神疾患でもストレスに関連して発症するものもあるのだからそういったものは心理社会的な要因を扱える心療内科が診るべきだとか、心療内科を実際に受診する患者様の多くは精神疾患だから精神疾患の診療も行うべきだという意見もあります。これは個々の医師の考えやどこで診療を行うかによっても変わってくる話でしょう。たとえば町のクリニックでは内科医が虫刺されの薬を処方することもあるでしょうし外科医が風邪薬を出すこともあるでしょう。逆に総合病院や大学病院ではより専門的な治療を必要とする患者様を対象としているので、各科の専門領域に限定した診療を行い専門外の疾患は他科に紹介することが多いでしょう。また精神疾患を診ていれば精神疾患の患者様が増え、心身症を診ていれば心身症の患者様が増えるのはあたり前のことですから、受診する人が多いので精神疾患を診るべきだというのは本末転倒のようにも思われます。

 

 

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