心療内科はどんな科?(その2) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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心療内科はどんな科?(その2)

2015年01月19日 

皆様、こんにちは。心療内科千里中央駅千里ニュータウン千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。今回は「心療内科はどんな科?」の2回目です。
【続き→】心療内科とはどのような病気を専門としているのでしょうか。その質問に答える前に医療の歴史について触れた方が理解しやすいと思います。
現代医学は、紀元前5世紀に「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスが医学を呪術や宗教から切り離し、科学として位置づけたことからはじまるといわれています。ヒポクラテス派は環境や生活習慣の乱れが病気を引き起こすと考え、特定の病気というよりは病気をもった患者全体を治療の対象ととらえていたようです。
時を経て17世紀には、哲学の領域においてデカルトが”複雑な物事は、それを構成する個別の要素を理解すれば全体も理解できる”という「要素還元主義」を提唱しました。突き詰めていうと、細胞ひとつひとつの特性がわかれば人間を理解できるということです。この考えは医学にも取り入れられ病気の原因をある特定の解剖生理学的異常に求める「特定病因論」が盛んになってきました。さらに19世紀に入ると特定病因論を証明するかのように、パスツールによる細菌の発見、コッホによるワクチンの開発、フレミングによる抗生物質の発見と、これまで原因不明で治療法も分からなかった感染症が病原菌という特定の原因によって引き起こされ、原因を取り除く治療が可能となっていきました。こうしたこともあいまって、現代医学はヒポクラテスの学説から離れ、病名の診断とその原因を取り除く治療が重視されていくようになっていきました。

 

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