非定型うつ病について(その20) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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非定型うつ病について(その20)

2014年12月30日 

皆様、こんにちは。心療内科千里中央駅直結・千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
【続き→】●性格
性格も、非定型うつ病の発病に深くかかわっている誘因のひとつといえます。例えば、同じストレスでもそれをどのように受け止めるかは、性格によるとされています。また性格には個人差があります。では、うつ病(定型うつ病)になりやすい性格(気質)はどんな性格か、また非定型うつ病になりやすい性格はどのような性格なのか考えてみたいと思います。
うつ病になりやすい病前性格としてよく知られているのが「メランコリー親和型」性格と「執着気質」で、どちらも定型うつ病の人に多く見られます。テレンバッハが唱えた「メランコリー親和型」の性格を言葉で表現すると、秩序を重んじ、規律に厳しく、几帳面、まじめ、勤勉、誠実、律儀、気配り、世話好き、他人への気配りといった内容の性格です。とにかく、ものごとや人間関係が秩序どおりになっていないと、気が済みません。秩序が変わったりすると敏感に反応し、変化には非常に弱い側面を持っています。ですから、定年、結婚、転職、出産、家族との死別などの変化をきっかけに、うつ病を発症する人が多いのです。また人への気配りでは、八方美人的に他人に気を使い過ぎ、自分の能力以上に仕事を引き受けて、ついには身動きがとれなくなってうつ病を発病するケースが多いようです。

 

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